【BMW 4シリーズ グランクーペ 発表】3シリーズ、GT、2ドアクーペとの違いとは?

自動車 ニューモデル 新型車
BMW・4シリーズ グランクーペ
BMW・4シリーズ グランクーペ 全 8 枚 拡大写真

BMWジャパンは、6月21日より、『4シリーズ』の新たなボディバリエーションである『4シリーズ グランクーペ』を発売する。

BMWには同じセグメントに『3シリーズ グランツーリスモ』がある。このクルマとの住み分けについて、同社BMWマーケティング・ディビジョンプロダクト・マネジメントプロダクト・マネジャーの御舘康成さんは、「まず、『3シリーズ』のセダンはスポーティなハンドリングと乗り心地のベストバランスだ」と定義する。

そして、3シリーズグランツーリスモは、「セダンよりもホイールベースを伸ばしているので(2810mmから2920mm)、クルーザーのようにゆったりとリアシートの乗員にも寛いでもらえるクルマだ。ただし、ホイールベースが長いので、ステアリングのダイレクト感は(セダンより)大人しくなる方向だ」とその性格を説明する。

では、『4シリーズクーペ』やグランクーペはどうか。「セダンよりもトレッド幅を広げているので(320iセダン 前1530mm/後1570mm、420iグランクーペ前1545mm/後1595mm)、3シリーズのセダンよりも、さらにダイレクト感のあるハンドリングが楽しめる。ところが、ダイレクトになると、ドライバーは楽しいが、多分後席の乗員はハードに感じるかもしれない」。

そこで、「グランクーペはしっかりと室内空間を作った。特にリアシートは、サイドサポートに包まれて、スポーティさを体で感じながら乗るのも楽しいだろう。それほど長距離でなければ、スポーティさを感じながら乗るのもいいのではないか」と御舘さん。

その室内のデザインについて、「4シリーズグランクーペのインテリアはプレジャーボートのイメージだ。特に、リアシートのサイドがラウンドしていることが特徴で、通常セダンはドア面とリアシートのバックレストは垂直にあたる。しかしこのクルマはサイドサポートがドアに回り込むようになっており、サイドサポートを確保している。これは、特徴的なデザインのひとつでもある」と述べ、4シリーズクーペ譲りのスポーティなハンドリングと、4ドア化によるリアシートの実用性を確保したのが4シリーズグランクーペであると語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る