町田・相模原両市長、小田急多摩線延伸で覚書締結

鉄道 行政
小田急多摩線の終点・唐木田駅の約500m先にある喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)。留置線のほか多摩線の延伸を想定した線路(写真右側の2線)が整備されている。
小田急多摩線の終点・唐木田駅の約500m先にある喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)。留置線のほか多摩線の延伸を想定した線路(写真右側の2線)が整備されている。 全 2 枚 拡大写真

東京都町田市の石阪丈一市長と神奈川県相模原市の加山俊夫市長は5月26日、小田急電鉄多摩線延伸構想の推進に向けて覚書を交わした。2027年までの実現を目指す。

小田急多摩線は小田原線の新百合ヶ丘駅(川崎市麻生区)から分岐し、多摩ニュータウンを経て唐木田駅(東京都多摩市)に至る10.6kmの路線。運輸大臣の諮問機関・運輸政策審議会(現在の交通政策審議会)が2000年にまとめた東京圏の鉄道整備基本計画では、唐木田駅から横浜線・相模線方面への延伸が「今後整備について検討すべき路線」として盛り込まれている。

2012年7月には、町田市と相模原市などで構成される「小田急多摩線延伸計画に関する研究会」が発足し、今年3月に報告書を取りまとめた。それによると、整備区間は唐木田~中間駅(町田市)~相模原(相模原市)~上溝間の約8.8km。唐木田駅の先にある喜多見検車区唐木田出張所(唐木田車庫)までは既設の車庫線を使用し、ここから上溝駅まで新線を建設する。相模原駅ではJR横浜線、上溝駅ではJR相模線との連絡が図られる。

唐木田車庫から中間駅付近まではトンネルと高架橋が交互に続くが、中間駅から上溝駅の直前まではトンネルとなる。駅の構造は相模原駅が地下、中間駅と上溝駅は高架。事業費は概算で1080億円とされている。

覚書は研究会の調査結果を踏まえ、中央新幹線東京都~名古屋市間の開業が予定されている2027年までに延伸を実現することを明記。さらに2015年頃が想定されている次期交通政策審議会答申に向け、関係機関との合意形成や沿線のまちづくり計画の策定などを進めるとしている。

《草町義和》

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