【スズキ Vストローム 1000 ABS 新型】Vツインで4つのスロットルバルブを採用した理由

モーターサイクル 新型車
スズキ・Vストローム1000 ABS
スズキ・Vストローム1000 ABS 全 3 枚 拡大写真

「人とくるまのテクノロジー展2014」の会場内でスズキのブースに立ち寄ったところ、エンジンのカットモデルを搭載したオートバイ『Vストローム 1000 ABS』に目がいった。

スズキのバイクは2気筒でスロットルバルブが4つ? バタフライバルブを直列に2つ配置したインテークマニホールドが特徴的だ。

「スズキ・デュアル・スロットル・バルブス(SDTV)」と名付けられたこの機構は、今回このバイクで初採用になったもの。しかし実物を見ても、眺めているだけでは、この機構のメリットは想像しにくい。そこで説明員の方にSDTVについて質問してみた。

まず1気筒あたり2つのスロットルバルブはそれぞれの制御が異なり、上流側にあるのがライダーがアクセルでコントロールするスロットルバルブだそうだ。そして下流、燃焼室に近い方はECUが制御するセカンダリースロットルバルブ。それぞれが独立して動くことで、ライダーの要求に応えながらもスムーズで安定した走りと、低燃費を両立したと言う。

トラクションコントロールを採用するためにも電子制御スロットルの採用は必要だった。しかし、クルマのように電子制御のスロットルバルブだけにしてしまうと、ライダーの加速要求に対してどうしても違和感が生じてしまうそうだ。そこでライダーの意思はそのまま機械式スロットルに反映し、それをアシストする形で電子制御のスロットルを下流に設けたのだ。

こうしてトルクフルな1000ccVツインエンジンの反応の良さを損なうことなく、トラクションコントロールの自然な介入と、無駄な燃料消費を抑えることで燃費の向上も実現しているのである。

《高根英幸》

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