【アルファロメオ 4C 発表】アルファ顔を生み出すラインの妙技とは

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アルファロメオ 4C
アルファロメオ 4C 全 9 枚 拡大写真

アルファロメオ『4C』のエクステリアは、機能を踏まえたうえでデザインされていったという。

フィアットクライスラーグループ、アルファロメオエクステリアデザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニさんによると、エクステリアで最も気を配り、かつ難しかったのはフロント周りだという。

「エンジンルームの冷却のために、フロントグリルは必要。衝突安全性を考慮する必要もある。エアロダイナミクスの観点でもフロントからサイドにかけては重要だ。さらに、プロジェクターヘッドライトとタイヤとは一定の距離を保ち、接触を避けるようにしなければならない。そのために作業量も多く、時間がかかった」と話し、「アルファロメオの顔というものを守りながら、このクルマに要求されたライトの位置などを決めていくということが大変だった」と述べる。

フロントにはいくつかのキャラクターラインが存在するが、それらの起点はサイドビューにある。

「サイドエアインテークの内側から始まるグラフィックラインは、キャビン下を通り前方へと伸び、ヘッドランプを周り込むことで、それを支える(イメージの)役目を果たしている。さらに、ボンネットの中央に至ると、三次元的なVの文字を形成しながら、スクデットアルファロメオ(盾)の形になる。これが両方のグリルと一体化すると、トリロボ(三葉飾り)になる。これらは一目でアルファロメオを識別できる要素だ」

ヘッドライトは飾り気のないむき出しのイメージだ。マッコリ―二さんは、「可能な限り、10g、100g単位での重量低減に必要な工夫だった。このような重量との戦いが、プロポーションを良くし、必要なデザインエレメントを見分ける方法になった。つまり、デザイン的な要素は最小減に抑えられ、機能性と関わりを持つものだけが残っていったのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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