【アルファロメオ 4C 発表】インスパイアされたアルファの歴代名車とは

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アルファロメオ・4C
アルファロメオ・4C 全 8 枚 拡大写真

ジュネーブショー11でコンセプトカーとして発表されたアルファロメオ『4C』は、生産化の承認を受けた際に、デザインの見直しが図られた。

【画像全8枚】

その理由は、当初のコンセプトに忠実なデザインにするためで、全てのデザインエレメントは機能に根差し、無駄なものは省かれた。同時に、「4Cにエレガントでこだわりのある外観を与え、すぐにもアルファロメオとわかることが必須だった」とは、フィアットクライスラーグループアルファロメオエクステリアデザイナーのアレッサンドロ・マッコリーニさんの弁。

そこで、「我々のアイデンティティである、アルファの中で最もアルファらしいモデルからヒントを得ることにしたのだ」という。ミッドシップレイアウトだけでいえば、「最も直接的なつながりは『スカラベオ(1966年のプロトタイプ)』だ」

スタイリングでは、『8Cコンペティツィオーネ』のアイディアボードが参考になったという。「そこに取り上げられたクルマはどれも、先進的なエクステリアと、緊張感のあるパワーとエネルギーを生み出していたのだ」と話す。

特に注目したのは、『ボリュームのみなぎった『ディスコヴォランテ』。断面が個性的な『ジュリエッタSS』。そして、とりわけ官能的で、筋肉質なボディを持つ『33ストラダーレ』は、歴史的なモデルとして最も参考となった1台だ』と説明。

アルファロメオのヘリテージを参考にしながらもマッコリ―二さんはデザインをする際、「アスリートのためのスポーツウェアを手掛ける専門の職人にも似た作業になった」と話す。つまり、「4Cを人間の体と考え、ボディを皮膚と捉えた。そうすることで、デザインが自然で直感的に仕上がっていった」と述べ、「ボディのラインやボリュームを持たせた箇所は無駄なく表すことができ、明快なミッドシップレイアウトはアスリートのプロポーションを想像させる。その結果、パワーとダイナミズムが表現された」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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