【フォード エコスポーツ 試乗】 想像以上に気持ち良く、快適感溢れる走り…青山尚暉

試乗記 輸入車
フォード・エコスポーツ
フォード・エコスポーツ 全 9 枚 拡大写真

フォード『エコスポーツ』はその車名の通り、エコでスポーティーなコンパクトSUVだ。

【画像全9枚】

ボディーサイズは全長4195×全幅1765×全高1655mm。ホイールベース2520mm。車重1270kg。今、世界的にブレイクしているBセグメントSUVの日産『ジューク』やプジョー『2008』と同クラス、ほぼ同サイズということになる。

日本仕様の駆動方式はFFのみ。しかし最低地上高180mm、アプローチアン グル25度、デパーチャーアングル35度と悪路などの走行性能はしっかり確保され、水深55cmまで走行できると説明されるから心強い。

プラットフォームは“想定外に”出来のいい『フィエスタ』と同じBプラットフォーム。ここでパワーユニットもエンジン・オブ・ザ・イヤー連続受賞の1 リットルターボのエコブーストか? と思いきや、オールアルミ製の1.5リットルNAユニット。ただし、ミッションはフィエスタでも定評あるデュアルクラッチの6速パワーシフト(2ペダルMT)である。

エコスポーツという車名だけに燃費性能にも期待したいところだが、JC08 モード燃費は14.5km/リットル。ジューク1.5リットルFFモデルの18.0km/リットル、ヴェゼル1.5リットルFFガソリン車の20.6km/リットルには及ばないものの、実燃費で勝負! ということのようだ。

エコスポーツのスタイリングはコンパクトかつ、ずんぐりしたデザイン。が 、走らせると想像以上に軽快で爽快なドライブフィールを味合わせてくれた 。

運転席に着座すれば、SUVらしい高めの視界、コンパクトなボディサイズによる運転のしやすさ感、ドライバーとの一体感が伝わってくる。

1.5リットル、111psのエンジンは加速中、けっこうなノイズを室内に進入させるが、それでも軽やかにスムーズに回転をあげ、6速パワーシフトの変速もごく自然(ほとんど一般的なATのようだ)。動力性能は日常域なら必要にして十分と言っていい。

それにしても素晴らしいのが乗り心地。しっかり感ある硬めのタッチを基本としながら、フラットで段差越えたときのいなし方はもう絶妙。不快なショックとは無縁だ。大げさに言えば、同乗者の眠気を誘うほど快適な乗り味なのである。

山道を走行してもフットワークは軽快・爽快。カーブでの姿勢変化はごく少なく、 操縦性はフィエスタほどキビキビしていないかわりに、ステアリング操作に対して応答遅れなく自然に向きを変えてくれる扱いやすさが光る。ペースを上げてもドライバーとクルマの一体感が強く、安心安全かつ心地良い走りが楽しめるからゴキゲンだ。いつしか、ちょっと背の高いハッチバック車を運転しているようなスポーティな感覚さえ覚えたほどだった。

また、運転席回りの収納の豊富さにも注目したい。なにしろ全20カ所もある 。ただし、インダッシュナビが用意されず、横開き式のバックドアが右側通行に適する左ヒンジで、ボイスコマンドがあいかわらず英語のみという点は 、ちょっといただけない。

JC08モード燃費は平凡だが、走り方によって市街地で10km/リットル、高速道路の巡行で15km/リットル前後はいく実燃費&エコ性能はなかなか。7エアバッグ、オートハザード、ヒルスタートアシストなどの安全機能を標準装備して246万円という 、輸入SUVとしては手の届きやすい価格も好ましい。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★
ペットフレンドリー度:★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車雑誌編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に執筆。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がける。現在、ドッグライフプロデューサーとしての活動も広げている。

《青山尚暉》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 150万DLでも終了へ…パイオニア「COCCHi」が約3年で幕を閉じる本当の背景
  2. 次期スズキ『ソリオ』は“走り”で逆襲! 新世代HEV採用で2027年以降登場か?
  3. 【マツダ CX-80 900km試乗】人馬一体と重厚感は両立するのか?「高級SUV」としての使命とは[後編]
  4. ドア&エアコン付きゴルフカート、国内初の100台規模導入…アコーディア・ゴルフとPGM
  5. ヤマハモーターエンジニアリング、保育現場の負担を軽減する「電動アシストお散歩カー」開発、9月受注開始へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 自動運転開発の分野で高まるNVIDIAとAWSの存在感、日本メーカーは中国のスピード感に対抗できるのか【AWS オートモーティブ AI イノベーション フォーラム】
  2. KYB、パワースポーツ車両向けEPSを米ポラリス社のオフロードビークルに展開
  3. 電動車は誰が最後まで面倒を見るのか…KPMGコンサルティング プリンシパル 轟木光 氏[インタビュー]
  4. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  5. トヨタ・モビリティ基金、欧州水素地域イニシアチブ始動…最大5地域を支援
ランキングをもっと見る