三洋化成工業、潤滑油の粘度指数向上剤を中国生産…燃費向上に効果

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三洋化成工業は、自動車の潤滑油に添加して省燃費化する粘度指数向上剤「アクルーブ」シリーズの需要増に対応するため、中国で生産すると発表した。

中国の関係会社である三洋化成精細化学品(南通)が年間5000トン規模の生産設備の建設に着手する。新しい製造設備は2015年7月に稼働する予定。

二酸化炭素排出量の削減を目的に自動車の省燃費ニーズが高まっている。同社の粘度指数向上剤は、自動変速機用潤滑油(ATF)向けや無段変速機用潤滑油(CVTF)向けの需要増に加え、燃費向上効果が注目されて消費量がより多いエンジンオイル向けにも用途が広がっている。

同社グループでは、こうした需要増加に対応するため、グローバルな生産体制の強化と生産拠点の複数化を進めている。2011年と2012年に鹿島工場でそれぞれ1万トンずつ生産能力を増強、2013年2月には米国の関係会社サンヨーケミカル・アンド・レジンズでも生産能力年間4000トンの設備を新たに稼働させた。

今回の中国生産拠点の稼働で同社グループにおける粘度指数向上剤の生産能力は年間5万9000トンとなる予定。

《レスポンス編集部》

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