三菱重工舶用機械エンジンは、世界初の電動アシスト機能と可変タービン「VTI」を装備したハイブリッド過給機搭載船の海上公試を完了した。減速運航時における船舶電力の消費量を低減できるという。
この海上公試は、同社が納入した電動アシスト機能及び可変タービンVTIを装備した「ハイブリッド過給機」の初号機を搭載した自動車運搬船が、4月17日から22日にかけて実施したもので、電動アシスト機能の特徴である過給機回転数制御が可能であることを世界で初めて実船上で実証した。
電動アシスト機能とは、過給機にモーターを内蔵し、従来の電動補助ブロアの代わりにモーターで過給することで、エンジン部分負荷運転時の運転コストを低減できるシステムだ。
また、可変タービンVTIは、MET過給機の排ガスガス入口通路を2系統に分割し、一方の通路途中に開閉弁を設けて、機関低負荷運転域において燃料消費率を低減できる。
これにより、低速運転時の補助ブロアの運転時間を大幅に短縮することができ、船舶の省エネに貢献することが示された。また、本過給機は電動アシスト機能に加え、ハイブリッド過給機としての発電機能及び可変容量タービン(VTI)の機能も備えており、最大で主機エンジンの5%の出力を供給することができる。
本船は、新来島どっくで建造した自動車運搬船で、同社が今後新たに建造する自動車運搬船2隻にも当社製の同型過給機(MET66MAG-VTI)搭載が決定している。このほか、3台の同型過給機の採用が決まっており、現在計6台の受注が確定している、という。




