【フォード エコスポーツ 試乗】エンジンブレーキの利きは抜群だが、スタイリングとパワーがいまひとつ…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
フォード・エコスポーツ
フォード・エコスポーツ 全 8 枚 拡大写真

肩からセーターを背負っている男性と、後ろにタイヤを背負っているクルマを見ると、なんとなくしょっぱい気分になるのは私が最新の感覚にアップデートできないせいなのか。

【画像全8枚】

オフロードテイストを主張したいとはいえ、タイヤを背負わせなくてもなあ。そもそも、名前が『エコスポーツ』なのだから、使う確率が非常に低く、反エコといわれるスペアタイヤを積んでいること自体どうよ?

タイヤを背負う弊害は、ラゲッジドアの開閉にも現れる。横開きなのだ。これは好みが分かれるところで、「重い」とか「ちょこっと開けたい」という人に横開きは好評なのだけれど、私のように、開けるか閉じるかどっちか! という短気な性格には、だんぜん上開きが望まれる。雨の日には屋根になってめっちゃ便利だし。オフロード=野外フィールドのクルマなら、絶対、こっちなんじゃないのか?

そして、下の★で、パワーソースはまたもや辛口の★ふたつにしてみた。正直な気持ちなのだから仕方ない。理由はふたつ。ひとつは、アイドリングストップ機能がないこと。地方エリアを走っていると、信号すら少ないのでいらないと言われればそれまでなのだが、市街地を走ると、あの静かさ、迷惑をかけていない安心感は大きい。逆にいうと、エンジンが止まらないクルマは、いまや罪悪感に襲われるのだ。

ふたつめの理由は、パワーがいまひとつ。しっかり出てはいるのだが、上り坂で加速するときのエンジンのがんばり音(回転数が上がるとも言う)がなんとも凹む。フィエスタのエンジンがエコブースト付きで、このターボアシストがなんとも軽快に走らせてくれるのに対し、『フィエスタ』ベースとはいえ、こちらはNAの1.5リットル。エコブーストの爽快感を味わってしまった身には、アナログ感満載の加速は、時代を後ろに引き戻される気分だ。

とはいえ、◯な部分だってちゃんと理解しているつもりだ。Sモードの走りは軽快だし、特に下り坂ではブレーキをちょんと踏んだだけでシフトダウンしエンジンブレーキが面白いくらいにきいてくれる。この安心感やたいしたもので、「下り坂が苦手」という女性諸氏にぜひ、乗ってもらいところだ。

かなり辛口なインプレなのだが、総合評価は★4つ。だって、かわいいし、サスペンションのしゃきしゃき感はたまらないし、街~ロングランまで、走りたいって気分にさせてくれるから。辛い評価は、それだけ期待度も高いということで。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/エッセイスト
女性誌や一般誌を中心に活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に精力的に取材中するほか、最近はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。JAF理事。チャイルドシート指導員。国土交通省 安全基準検討会検討員他、委員を兼任。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ『N-VAN』ベース、軽キャンピングカー「Livin’GLIDE」発表…広いラゲッジと多彩レイアウト
  2. ホンダ、次世代HV車2車種を世界初公開 2029年度までに15モデル投入へ
  3. 背伸びではなく、賢い選択へ。はじめてのマセラティに「グレカーレ グランルッソ」という答えPR
  4. トヨタ、最小のランドクルーザー「FJ」発表…2.7Lガソリン搭載で450万100円
  5. マツダ「コンパクトモデルは登場する」上層部が断言! マツダ2は2028年以降か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る