エアバス A320neo 向け新型エンジン、独MTU社がテストに成功

航空 テクノロジー
エアバス A320neo
エアバス A320neo 全 2 枚 拡大写真

ドイツの航空機エンジン・メーカーであるMTUエアロ・エンジンズ社(MTU)は、エアバスA320neoに搭載される、プラット・アンド・ホイットニー(P&W)製「PW1100G-JM」用の高速低圧タービンのストレステストに成功したと発表した。

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ギャド・タービン・ファン(GTF)と呼ばれるPW1100G-JMの高速低圧タービンのストレステストはエンジン試験の大きな課題の1つで、今回は約2か月間を要し、運転時間は約20時間に及んだ。過回転状態での運転も経験した。同社によれば、テスト結果は良好で、日程も予定より早く終わった、という。

A320neoは、現在使用されているA320を改良したエアバスの新型機だ。エアバス社は現時点で2016年にA320neoの運用開始を目指している。改良の最大のキーポイントはエンジンの換装にあり、今回のテスト対象であるPW1100G-JMは、そのA320neoに搭載されるエンジンの一種。

MTUによって行われたPW1100G-JMの高速低圧タービンのストレステストは、熱負荷および温度分布と共に、タービンのブレードに作用する振動応力を割り出すことが目的で、MTUは今回のテストでPW1100G-JMの高速低圧タービンに、400個の特別な測定センサを取り付けてテストを行った。

P&WのPW1100G-JM担当ディレクターであるオスカー・シュネル氏は、「ストレステストはうまくいった。すべてのテスト結果は我々の予測と一致した、実際、我々は日程を前倒して終了できた。ストレステストが正常に完了して、このエンジンは、今年行われる予定の型式認定に向かう重要なマイルストーンを通過した」と、コメントした。

MTUがこの種のテストを実施したのは今回が初めてではない。MTUは今回のPW1100G-JMエンジンの他に、三菱リージョナルジェットとボンバルディアのCシリーズに搭載されるGTFエンジンの同種のテストも担当している。

MTUエアロ・エンジンズ社は、ドイツの大手航空機エンジンメーカーであり、80年間、世界のエンジン業界のキープレーヤーであり続けている。同社は、低圧タービン、高圧圧縮機、ジェットエンジンの製造プロセスおよび修復技術における技術リーダーのひとつ。本社はミュンヘンにあり、2013年度で8700人の従業員を擁し、37億ユーロの連結売上高を計上した。

《山内 博》

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