日産自動車が6月9日に発表した電動商用車『e-NV200』は、高出力バッテリーを搭載しながらも、ベース車両である『NV200 バネット』と同等の荷室容量3600リットルおよび最大積載量600kgを確保している。
車両開発を担当する舘野英之チーフビークルエンジニアは「パワートレインおよびバッテリーともに電気自動車『リーフ』のものを流用している」と明かした上で、「パワートレインはモータールームにすべて納まっている。そしてバッテリーはパックを新設してフロアの下にすべて納めた。結果として商用車の命である荷室はベース車両と全く同じ寸法を確保できている」と説明。
また「バッテリーを搭載するのに伴って車両重量は増加するが、ベースのプラットフォームの性能を向上して高出力バッテリーを搭載しながらNV200 バネットと同等の最大積載量も確保した」と語る。
さらに「バッテリーが床下にあって低重心、しかも車両の中央にあるということで、ロールあるいはヨー、ピッチすべての車両挙動に対して非常に安定しているということを実現している」とも強調した。