【新聞ウォッチ】4月の旅行収支44年ぶりの黒字、内需を支える外国人観光客

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年6月10日付

●来日外国人5年で倍増、4月出国日本人を上回る、旅行収支44年ぶり黒字(読売・8面)

●日米TPP協議、自動車分野開始(読売・9面)

●日産EV第2弾は商用(朝日・8面)

●空調消し忘れ車にお知らせ、トヨタとパナソニック、カーナビシステム(朝日・8面)

●SL貴婦人30年ぶり復活、台湾(毎日・29面)

●五輪商機高級ホテル激戦、スイート100万円,ハイアット系あす開業(産経・1面)

●ガソリン高騰夏行楽直撃か、1リットル166円、ウクライナ影響(東京・7面)

●迫真、人手不足経営、トヨタでさえ足りない(日経・2面)

●勃興ミャンマー、中国車食い込む、新車輸入解禁で続々、日本車は富裕層に的、トヨタとマツダ欧米勢と競合(日経・11面)

●日航、システム障害で欠航、「不要なデータが停留」(日経・15面)

●自動車株に強気の見方(日経・19面)

●中古車競売価格下げ鈍る、5月3.6%安(日経・22面)

ひとくちコメント

「観光立国ニッポン」が叫ばれて久しいが、日本に訪れた外国人が国内で使う金額から、日本人が海外で支払う金額を差し引いた4月の「旅行収支」が約44年ぶりに黒字に転じたという。旅行収支が黒字になるのは、大阪万博が開かれた1970年7月以来のことだそうだ。

財務省が発表した4月の国際収支速報で明らかになったもので、きょうの各紙も「4月旅行収支44年ぶり黒字、アジア客狙いビザ緩和」(朝日)などと、取り上げている。4月の訪日観光客は123万1500人と前年同月比で33.4%の増加。国別ではアジア系の旅行者が多く、タイやベトナムは単月ベースで過去最高。

「円安で日本観光が割安になったうえ、東南アジア諸国を対象にビザ(査証)の要件を緩和するなどした効果が強まっている」(日経)からだそうだ。

政府によると、訪日観光客を東京五輪開催の2020年をメドに倍増の2000万人を目指し、ビザ要件緩和の対象国を拡大する方針だともいう。自動車メーカーの中には観光客向けなどのタクシーの開発などにも取り組んでいる。人口減で縮む内需を外国人観光客の懐で補う発想のようだ。

余談だが、前日、大阪の”食い倒れ”で有名な「てっちり」の店に入ったが、店員もお客もほとんどがアジア系、まるで上海かバンコクで日本料理を食べている感覚だった。日本人も「島国」の意識を変えざるを得ない時代がやってきたようだ。

《福田俊之》

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