欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは6月10日、5月のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売の結果を公表した。総販売台数は約53万1000台。前年同月比は3.9%増と、9か月連続で前年実績を上回った。
2014年1-5月の市場別販売は、最大市場の中国(香港を含む)が、前年同期比18.6%増の約116万台。中国を含めたアジア太平洋地域では、17%増の125万台以上を売り上げる。
一方北米は、前年同期比7.6%減の23万5400台と、引き続き減少傾向。このうち米国は、11.5%減の15万0300台にとどまった。
信用不安からの回復傾向を示している欧州は、前年同期比3.5%増の約71万2700台。このうち、西欧(ドイツを除く)は、6%増の37万2300台。地元ドイツも2.2%増の23万4400台と、プラス基調にある。しかし、ロシアは前年同期比9.7%減の5万6500台と、減少が続く。
2014年1-5月のフォルクスワーゲンブランド(乗用車)の世界新車販売台数は、約255万台。前年同期比は4.4%増だった。同社のクリスティアン・クリングラー営業担当取締役は、「フォルクスワーゲン乗用車部門の2014年の世界販売は、これまでのところ、大変満足できる水準。とくに、アジア太平洋と西欧が伸びている」と述べた。