兵庫県警は8日、兵庫県西宮市内の国道176号で、走行中の車両から飛び降りた同乗者を放置して逃走したとして、神戸市北区内に在住する49歳の男を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。飛び降りた45歳の女性は死亡している。
兵庫県警・西宮署によると、逮捕された49歳の男は2014年6月1日の午前1時40分ごろ、西宮市山口町下山口付近の国道176号(片側2車線の直線区間)を乗用車で走行中、助手席に同乗していた45歳の女性が車外に飛び降りたにもかかわらず、停車することなくそのまま走り去った疑いがもたれている。
女性は頭から血を流した状態で発見され、収容先の病院で死亡。当初はひき逃げとして捜査を開始したが、現場に破片などが見当たらず、女性が裸足だったことから、警察は何らかの事件に巻き込まれたものと判断した。
同日夕方になり、神戸市北区内に在住する男から「内縁の妻が帰宅しない」との通報が寄せられ、この不明となっていた女性が死亡した女性と同一人物であることもわかった。
警察では男から事情を聞いていたが、「車内で口論となって飛び降りた」などと供述したことから、飛び降りた女性を放置して逃走したとして、保護責任者遺棄致死容疑で8日までに逮捕した。
聴取に対して男は「自分は止めようとした」などと供述しており、警察は引き続き事件発生に至った経緯を調べている。