6月11日、ITSジャパンは通常総会およびシンポジウムを都内で開催した。2014年は、前身のVERTIS(Vehicle,Road and traffic intelligence Society:道路・交通・車両インテリジェント化推進協議会)発足から数えてちょうど20周年の節目を迎える。
ITSジャパンの渡邉浩之会長(トヨタ自動車顧問)は冒頭の挨拶に立ち、「この20年間を振り返ると、設立当初は自動車交通がもたらす交通事故、渋滞や環境汚染などの問題が地球規模で進行しており、これらの重大な課題に対して抜本的な対策を迫られていた。ITと通信を活用し、道路交通を安全性・円滑性・快適性の面で飛躍的に進歩させるシステムとして、ITSが登場した」とITSジャパンの設立経緯を説明。
さらに渡邊会長は、「昨年おこなわれたITS世界会議で披露された自動運転の取り組みは、ITSの進むべき方向性のひとつとして世界共通の認識となっている。技術・ヒト・インフラが三位一体となった研究開発を次の世代につなげていきたい。この20年を新たなスタートと位置づけ、次の20年に向け、次世代社会を構築すべく関係者の皆様と努力していく」と抱負を述べた。
その後、総会では事業報告と収支予算決議が、次いでおこなわれた理事会において他任期満了に伴う会長職・理事職などの選任が決議され、渡邊会長が再任された。