西武、池袋駅を大幅リニューアル…2016年3月完成目指す

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西武鉄道は2016年3月の完成を目指し、池袋駅のリニューアルを行う。画像は1階改札外コンコースのイメージ。
西武鉄道は2016年3月の完成を目指し、池袋駅のリニューアルを行う。画像は1階改札外コンコースのイメージ。 全 10 枚 拡大写真

西武鉄道は6月11日、池袋駅(東京都豊島区)のリニューアル工事を行うと発表した。「光かがやく太陽」をモチーフとしたデザインを取り入れる。総事業費は約61億円で、2016年3月の完成を目指す。

西武鉄道の池袋駅は1915年4月15日、武蔵野鉄道(現在の池袋線)の駅として開業。池袋線のターミナル駅として発展し、2013年度の1日平均乗降人員は約48万人となっている。2015年には駅の開設から100周年を迎える。

同社によると、リニューアル工事が行われるのは1階の2474平方mと地下1階の2700平方m。1階と地下1階の入口部となる空間には「ゲート」をデザインし、乗換えなどにおける視認性を高める。また、1階コンコースには「こもれびあふれる木」をイメージした柱を中心に「太陽の光・自然・あたたかさ」などを感じることができる空間広場を設け、新たな待合スポットとして位置づける。

案内カウンターや特急券・定期券売場なども全面的に改装。トイレにフィッティングスペース(更衣室)を設けるほか、新たに授乳室を設置する。現在の特急専用改札は集約して乗降をスムーズにする。店舗は「地下1階フードゾーン」「地下1階テイクアウトゾーン」「地下1階ファッションゾーン」「1階コンビニゾーン」の四つに分けて、全面的にリニューアルする。

コンコースの照明には調光システムを導入する。1階改札付近は内照式照明を採用し、一部の天井では金属パネルと照明の組み合わせにより太陽の木漏れ日を演出する。地下1階は動きのある光天井とルーバー天井からのランダム照明により「木々の下にいるような落ち着きのある空間」を演出する。ホームとコンコースの冷房装置は消費電力を抑えつつ冷房能力を向上したものに更新する。

発車案内掲示器は従来の発光ダイオード(LED)式に合わせて液晶ディスプレイ(LCD)式を導入し、列車の行き先や発車時刻だけでなく沿線案内や催事案内なども表示。案内看板は表記が分かりやすく見やすいデザインに一新し、外国人利用者にも分かるよう4カ国語に対応した看板も設ける。このほか、2017年度の完成を目指してホームドアの設置工事を行う。

池袋エリアでは今回のリニューアル工事のほか、西武鉄道が保有する池袋旧本社ビルの建替えも計画されている。同社はこれらの工事・計画などにより「(池袋エリアの)活性化が図られることを期待しています」としている。

《草町義和》

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