ルフトハンザドイツ航空のオットー F. ベンツ日本支社長は6月12日、都内で会見し、36年ぶりに就航を再開した羽田路線について「ビジネス渡航のお客様に評価して頂いている」と手ごたえを語る一方で、「成田路線は今後も存続する」との考えを改めて示した。
ルフトハンザは羽田空港の国際線発着枠拡大を受けてフランクフルトおよびミュンヘン直行便の運航を3月から開始した。これに伴い成田~ミュンヘン路線を休止、成田~フランクフルト路線は関西国際空港経由へと変更した経緯がある。
ベンツ日本支社長は「とくにオフィスが東京の中心部や南部にある場合、羽田からの渡航は大変便利。ただし、成田の方が近いという会社もあり、そちらも引き続きご利用いただいているお客様がいらっしゃる」と述べた。
さらに「レジャーでご利用のお客様にはあまり出発空港の差は大きなものではないと思うが、成田は朝、羽田は昼間および午後とったように異なる出発時間帯を設けているので、それぞれのツアーのプロダクトであるとか目的地によって、成田と羽田を使い分けしていただいている」とも指摘。
その上で「現在、成田路線は、関西空港を経由してフランクフルトという特殊な運航になっているが7月21日からは直行便の運航を再開する。日本市場の今後の成長を信じて成田路線も継続運航していく」と強調した。