【ルマン24時間 2014】12時間経過、アウディ2号車が追撃再開…トヨタ7号車に猛烈なプレッシャー

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トヨタ TS040ハイブリッド
トヨタ TS040ハイブリッド 全 6 枚 拡大写真

現地時間の14日15時にスタートした2014年のルマン24時間レース決勝は、ちょうど全体の半分にあたる12時間が終了。深夜のサルトサーキットを各車が着実に周回を重ねている。

54台のマシンがスタートした今回のレースも、現時点で11台がリタイア。この他にも多くのマシンがトラブルに見舞われ、ガレージで修復作業を行いながらレースを続けている。

LMP1クラスは、引き続きトヨタ『TS040ハイブリッド』7号車とアウディ『R18 e-tronクワトロ』2号車による同一周回での攻防戦が続いている。中嶋一貴からバトンを受け取ったアレックス・ブルツも、全くミスのない走りで周回を重ねる。一方追いかける2号車アウディはエースのアンドレ・ロッテラーにステアリングを託すも、思うようにペースが上がらず2分20秒まで差が広がってしまう。そこでアウディチームは現状を打破するために、11時間過ぎに行った14回目のピット作業時にマシンの微調整を敢行。これで息を吹き返したロッテラーはペースアップ。一気に1分55秒差まで詰め寄った。

結果的に2分前後の差を保てているものの、コースアウトなど小さなアクシデントやトラブルで簡単に順位が入れ替わってしまう距離。7号車トヨタにとっては1秒もペースを落とすことが許されない緊張状態を強いられており、初優勝に向けてまさに正念場の走行が続いている。順位変動のなく、こう着状態が続きそうだが、夜が明けた時点で両者の位置関係がどのようになっているのか、非常に楽しみだ。

一方、トップから1周遅れで3位を走っていた1号車アウディだが、12時間を迎えようとした瞬間に突然マシントラブルに見舞われ、スロー走行でピットイン。ガレージ内で修復作業が始まった。原因については不明だが、短時間でコースに戻るのは難しそう。これで4位を走っていた20号車ポルシェに再び3位に浮上。

また、レース開始から12時間が経ったにもかかわらず、全クラスの1位と2位が同一周回で激しい争いを繰り広げており、例年になく接戦の状態で後半を迎えようとしている。10時間を過ぎたところでは、LMGTE-Proクラスの97号車アストンマーティン、74号車コルベット、51号車フェラーリAFコルセが2秒以内にひしめき、真夜中のサーキットで一歩も譲らぬバトルを展開。一瞬たりとも目が離せないトップ争いが続いている。

この他にもLMP2クラス、LMGTE-Amクラスともに1位と2位が同一周回で争っており、ここ数年では例がないほど接戦した争いが後半も見られそうだ。

<スタート12時間終了後順位>
1位 7号車トヨタ(187周)
2位 2号車アウディ(+1分55秒)
3位 1号車アウディ(1周遅れ)
4位 20号車ポルシェ(3周遅れ)
5位 14号車ポルシェ(6周遅れ)
6位 8号車トヨタ(12周遅れ)

《吉田 知弘》

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