日野自動車は6月14日、4月から大型トラック『プロフィア』および大型観光バス『セレガ』に標準搭載を始めた安全システムを、同社羽村工場内(東京都羽村市)で報道陣に公開した。このうちドライバーモニターはサングラスをしていても目の動きを認識できるよう改良された。
日野のドライバーモニターは、メーター内に取り付けた赤外線カメラによって常時ドライバーの顔をモニタリングしながらドライバーの目の開閉状態や顔向きを認識し、一定時間目を閉じていたり、または前を向いていない状態が続いた場合、コンピューターが警告すべきと判断した場合に警報するというもの。
今回の改良点について開発にあたった電子制御部第1電子設計室の小島信彦室長は「カメラの露光に合わせて赤外線LEDを調光することで、太陽光の影響があっても、またドライバーがサングラスをかけていても、正確に目や顔の動きを検出できるようにした」と語る。
小島室長によると「2~3秒目を閉じていたり、顔が横を向いたままになっていると警告音を発するようになっている」という。
また今回の改良ではPCS(衝突被害軽減ブレーキ)とも連動させることで、ドライバーが前を見ていない状態のまま、前方の障害物や走行車両に近づいた場合にPCSを早めに作動できるようなったとしている。