ボルボ、新ショールームは“一部だけ見える”ウィンドウが鍵

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ボルボ・カー・港南台
ボルボ・カー・港南台 全 8 枚 拡大写真
ボルボ・カー・ジャパンの正規ディーラーである東邦オートは、6月13日よりボルボ・カー・港南台(神奈川県横浜市)の営業を開始。この店舗は、最新のボルボショールームCI“VRE(ボルボリテールエクスペリエンス)”を全面採用した、新築店舗としては関東初となるショールームだ。

ボルボ・カー・ジャパンネットワークビジネス開発部ネットワーク・能力開発グループコーディネーターの小川由行さんによると、VREを採用した店舗の外観について、「寒い北欧の冬に、窓から家の中を見るととても暖かいイメージだ。そこで、ショールームの外観は、冬の北欧を感じさせる、アイスキューブ、非常に冷たいイメージを表現している」と述べる。

具体的には、「あえて、外見を冷たく演出をするために、全面ガラス張りで、一部に磨りガラス調も採用して、白いイメージを表している」と説明。

そして、室内の暖かさを感じさせるために、普通のショールームと決定的に違うデザインにした。それは、「外から中が見えない部分があるということだ」という。

通常は、ショールーム内部の隅々まで外からでも見渡せるものだが、VREを採用したボルボショールームは、「“ショップウインドウ”と呼ぶ、ガラス面の一部分からのみ内部が見えるようにしている」と話す。それにより、「この窓から見えるショールームの内部が、暖かく感じられる演出なのだ」という。

このVREは、前述のとおり、既存のショールームにはない新規性がある。そこで小川さんは、「この新しい建物は何だろう、ショールームっぽくないなという印象から、興味を持ってもらうこと」。そして、そこから来店誘因につながることへの期待を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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