米国の自動車大手、フォードモーターは6月10日、次期フォード『フィエスタ』の欧州仕様車の生産を、ドイツのみで行うと発表した。
フィエスタは、フォードモーターの主力コンパクトカー。欧州Bセグメントでは、ベストセラー車に君臨する。Bセグメント以外を含めた欧州市場全体でも、フォルクスワーゲン『ゴルフ』に次ぐ第2位の販売台数を誇る。
現行フィエスタの欧州仕様は、ドイツ以外でも生産中。しかし、次期型では、欧州仕様はドイツ・ケルン工場のみで生産する。
これは、生産集約によるコスト削減が狙い。その一方で、ケルン工場には大型投資を行い、設備を改修。次期フィエスタに関しては、2シフトで生産を行い、生産台数を増やす。なお現在、ケルン工場製のフィエスタは、欧州だけでなく、世界60か国以上に出荷している。
欧州フォードのスティーブン・オデール社長は、「欧州向け次期フィエスタの生産を、ドイツ・ケルンに集約するのは、欧州事業再構築の重要なステップ」と述べている。