【新聞ウォッチ】「タカタ」製エアバッグ不具合800万台超、ホンダ車米国で死亡事故も

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年6月24日付

●「日本車優位」へ布石、自動運転基準提案へ「ガラケー」の失敗回避(読売・9面)

●ガソリン卸値決め方変更、原油相場を重視消費者の負担増 (読売・9面)

●ずさんな記録響く、エアバッグ不具合、リコール繰り返し (朝日・9面)

●名古屋往復豊田市直通特急、名鉄、トヨタ関係者らの行き来見込む、リニア開通、2027年メドに(朝日・9面)

●アークを150億円で買収、オリックス、経営再建の金型大手(毎日・7面)

●ホンダ、中国でアコード生産、露・中東向け、米から移管(産経・11面)

●サントリー外部から社長、新浪ローソン会長、グローバル化を加速 (日経・1面)

●フェラーリ快走車以外も収益源、テーマパーク・ライセンス事業、年7000台ブランド維持(日経・6面)

●品質改善の外部組織終了、三菱自動車(日経・12面)

ひとくちコメント

衝突事故などが起こった時に、ドライバーや助手席の同乗者などの身を守るために取り付けてあるエアバッグ。だが、その装置が衝突時に正常に膨らまず、部品が破裂して出火する恐れがあるとして、ホンダ、日産自動車、マツダなど自動車メーカー6社が、計80万8500台ものリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。

国交省によると、部品は助手席のダッシュボード内にあり、衝突時に金属ケース内にガスを発生させ、瞬時にエアバッグを膨らませるという。ところが、ガスを発生させる薬剤の製造工程などに不備があり、作動時の異常燃焼で、金属ケース内の圧力が高まって破裂する恐れがあるというのである。

その部品を製造したのは自動車部品メーカー大手の「タカタ」で、2000年8月~2005年12月の期間に製造されたもの。今回のリコール対象は、ホンダの『フィット』、日産の『エクストレイル』、マツダの『アテンザ』など計25車種。海外販売は約211万台になる見込み。すでに不具合を届け出たトヨタ自動車の分と合わせ、世界で約800万台に達する可能性があるそうだ。

きょうの各紙が報じているが、その重大さを理解して報じている紙面とそうでない紙面の温度差が大きい。例えば、朝日は「エアバッグ800万台不具合か」と社会面報じたほか、経済面でも「ずさんな記録響く、リコール繰り返し」として「タカタの生産管理がずさんで、車両メーカーもチェックしきれなかったことが解決を遅らせている」と言及。

日経も「車4社リコール892万台」として「ホンダによると、破片が体に当たるなどして同社製の自動車で米国で死亡事故が2件起きている」と伝えている。

一方、読売は社会面の片隅に「エアバッグ出火恐れでリコール、日産など81万台」と小さい記事。その社会面のトップは「足もみ器死亡5件目」だった。マッサージ器のローラーに衣服を巻き込まれて80歳代の女性が窒息死する事故があったという。

《福田俊之》

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