島原鉄道は6月24日、南島原駅(長崎県島原市)の駅舎を建て替えると発表した。11月頃から現在の駅舎の解体工事に入り、2015年3月末の完成を目指す。
同社によると、長崎県が整備する臨港道路が現在の南島原駅構内を通ることになり、乗務区事務所と排水処理施設、揚水施設を移転する必要が生じた。このうち乗務区事務所は用地の確保が困難であることから、駅舎を建て替えた上で駅舎内に移転させることにした。
一方、現在の南島原駅舎は大正時代に建造されたもの。「数少ない木造駅舎として歴史的価値もある」ことから改修による対応も検討したが、「老朽化とシロアリ被害が激しく、(改修は)建て替えるよりも費用が掛かり、しかも安全性に対しても不安が残る」ため、建替えで対応することにした。島原鉄道は新駅舎について「出来る限り現在の雰囲気を残した建物にしたい」としている。