米ミサイル防衛局とボーイング、GMDシステムを使用したミサイル迎撃テストが成功

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米ミサイル防衛局とボーイングが主導する民間企業チームは、太平洋上で地上配備型ミッドコース防衛(GMD)システムを使用した迎撃テストを実施。飛行中の標的の破壊に成功した。

今回は、自律飛行して標的を破壊する大気圏外迎撃弾道(EKV)の能力向上型を使用した初のテストとなった。

テストは6月22日午後2時49分(米国東部時間)、マーシャル諸島から太平洋試射場に向けて標的ミサイルを発射。その後、ボーイングが開発した海上配備Xバンドレーダーと、イージス艦のSPY-1レーダーが収集した標的追跡したデータを基に、コロラド州コロラドスプリングの部隊が、カリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地から迎撃ミサイルを発射した。

EKVは、大気圏外でミサイルから切り離され、GMDシステムからの最新情報を受信し、探知・追跡。そして標的に高速で衝突し、破壊に成功した。今回は複数の目的が設定されていたが、EKVの長距離飛行と標的に接近する速度も目標を達成した。

バンデンバーグ基地とアラスカ州フォートグリーリー基地に配備されているGMDは、何層にもなる米国本土のミサイル防衛システムで重要な役割を担っており、指揮統制センター、通信ターミナル、ミサイル防衛用レーダーや他のセンサーと連動する2万マイルにおよぶ光ファイバー通信ネットワークによって構成される。

ボーイングは2001年より主契約社として参画しており、ノースロップ・グラマン、オービタルATK、レイセオンの各社とともに活動を続けている。

《レスポンス編集部》

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