トヨタの豪州法人、トヨタオーストラリアは6月26日、2013年度(2013年4月から2014年3月)の通期決算を公表した。
同社の発表によると、売上高は前年度比5.6%減の84億オーストラリアドル(約8033億円)。税引き後利益は、前年度の1億4400万オーストラリアドルの黒字から、4億3700万オーストラリアドル(約418億円)の赤字に転落した。
赤字決算となった大きな要因が、リストラに関する費用を計上したため。トヨタは2017年末をもって、オーストラリア工場を閉鎖し、現地生産から撤退する計画。そのための費用が、重しになった。
2013年度のトヨタとレクサスのオーストラリアでの新車販売実績は、前年度比1.7%減の22万1771台。また、2013年度のオーストラリアでの生産実績は、『カムリ』、『カムリハイブリッド』『オーリオン』を合わせて、10万2590台。前年度に対して3.2%伸びた。10万2590台のうち、約65%にあたる6万7000台以上を、中東、ニュージーランド、南太平洋諸国に輸出している。
トヨタオーストラリアのデイブ・バトナー社長は、「2015年初頭からアルトナ工場で組み立てを開始する改良新型カムリの生産準備に、従業員は努力している」と述べた。