三浦工業、舶用補助ボイラ用 700cSt 対応小型バーナ開発…高粘度燃料油対応が可能に

船舶 テクノロジー

ボイラメーカの三浦工業は、舶用コンポジットボイラ・小型補助ボイラに搭載する高粘度燃料油対応バーナを開発した、と発表した。

近年、化石燃料の価格上昇の影響から船舶で用いられる燃料油として高粘度の残渣油を使用する要望が高まっている。これまで小容量のバーナでは高粘度残渣油の燃焼が困難なことから動粘度 350cStまでが標準だった。

なお、cSt(センチストークス)は、 粘度をあらわす単位で、動粘度は同一条件下(温度、圧力)において、粘度計の毛細管内を流出する時間(秒)と粘度計定数によって求められる数値。数値が大きいほど粘りが強くなる。

同社ではこの度、動粘度 350cSt(摂氏50度の条件下)から、舶用燃料規格の上限となる700cSt(摂氏50度の条件下)までの高粘度の残渣油が燃焼可能な小型(蒸発量 800kg/h~1600kg/h)バーナを開発した。

新開発の小型バーナーの特長は、(1)リターン式の圧力噴霧ノズルを用いることにより、良好な燃焼に必要とされる燃料油温度を均一化できる、(2)小型バーナでは使用例が少ない(同社調べ)、比例制御方式を採用することにより燃焼効率の改善が期待できる、(3)燃焼可能範囲を従来の 50%と 100%から 33%~100%で 4 段階に拡張することで、着火回数が低減され、効率的なボイラ稼動を実現できる、(4)燃焼時の起動停止に伴う掃気損失が低減されるため、燃焼消費量の削減が可能である、(5)燃焼性能が向上することにより、バーナのメンテナンスサイクルを延長することができ、乗組員の作業を軽減できる点だ。

今回開発した小型バーナは、舶用燃料規格 700cSt を用いた実燃焼試験で良好な燃焼性能が確認され次第、2014 年度内に実証確認を経て、2016 年度より同社の舶用コンポジットボイラ GK 型、小型補助ボイラ VWH 型に搭載し販売する計画。

《山内 博》

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