世界銀行のマレーシア・経済モニターによると、マレーシアの15-24歳の若者の失業率は高くないものの失業者全体に占める割合は高く、懸念される状態となっている。
大学レベルの教育を受けた人材でも企業が求めるスキルが不足していることが多いという。
年齢グループ別の失業率で、若者の失業者の数は全体の60%を占めた。世界銀行は、教育を受けた20-24歳の若者の失業率が高くなっていることに懸念を示している。2007年から2012年の間に、新卒者を中心とした、高等教育を受けた労働者の数は46%増加している。
高等教育省によると、2012年の大学卒業者の4分の1は卒業時に就職先が決まっておらず、世界銀行によると25歳以下のディグリー(学位)保有者の5人に1人が無職だった。
マレーシアでは新卒者の多くが「非現実的な」賃金を受け取ることを期待しており、企業側は新卒者にそれだけの報酬を約束することは多くないという。