SCSKは、日本自動車研究所(JARI)向けに、シミュレーションにおける大規模な計算モデルを高速に最適化できるシステムを構築し、7月から本格稼働を開始すると発表した。
JARIは自動車に関する総合的な研究を行い、クルマ社会の健全な進展に貢献することを使命とした公益法人の試験研究機関。同研究所の衝突安全グループでは、国内外の研究機関との連携により得られた人体の衝撃耐性に関連するデータを元に、人体を模擬したコンピュータモデルを開発。乗員および歩行者の傷害メカニズムの解明、傷害指標の開発と評価などに取り組んでいる。
今回、構築したシステムは、SCSKが2014年3月にJARIへ提供したシミュレーション用PCクラスタ「科学技術計算用システム」に、Windowsワークステーションと汎用最適化ソフトウェア「ハイパースタディー」を連携させることで、大規模計算モデルへの自動最適化と高速化を実現している。
JARIが同システムを活用することで、大規模モデルを用いた自動車衝突シミュレーションの能力向上が期待される。