【ボルボ S60 T5 Rデザイン 試乗】自然な加速フィールと低燃費が新しい魅力…松下宏

試乗記 輸入車
ボルボ S60
ボルボ S60 全 17 枚 拡大写真

ボルボは最近、『V40』が良く売れて販売台数を伸ばしているが、バリエーションの中心に位置するのは60系。2104年の導入時に外観デザインを変更し、更にモデルの途中で新パワートレーンを搭載してきた。

試乗した『S60 T5 Rデザイン』に搭載されたのはDrive-Eと呼ぶパワートレーンで、新世代の直列4気筒2.0リッターの直噴ターボ仕様エンジンと電子制御8速ATの組み合わせだ。

ボルボが社運を賭けて開発した新パワートレーンは、モジュール化などによって今後はいろいろな仕様が登場してくるという。

T5用のエンジンは180kW/350N・mの余裕ある動力性能を発生する。ほかのメーカーの2.0リッター直噴ターボにはもっとパワフルなエンジンもあるが、ボルボS60の性格や車格、ボディなどに見合った動力性能である。

数値性能以上に好感が持てたのは洗練された走りのフィールだ。滑らかなパワーの盛り上がりはターボとは思えないもので、幅広いレンジを持つアイシン製の8速ATの変速フィールも良かった。ごく自然な加速フィールなのでとても気持ち良く走れる。

Sモードを選択すればキビキビした感じの走りになるし、今回のS60にはボルボ初のパドルシフトも備えられたので、積極的にギアを選択して走るのも良い。

ボルボの新パワートレーンにはスタート/ストップ機構が備えられ、電動パワーステアリングが採用された。これらも燃費の向上に貢献し、エコカー減税が適用される。

ボルボといえば、ヒューマンセーフティに代表される充実した安全装備が特徴だが、今回の60系のモデルでは走りと燃費の両立が魅力として加わった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  2. メルセデスベンツの新型高級ミニバン『VLE』、プロトタイプの写真を公開
  3. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
  4. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  5. 世界最強の2.0ターボ搭載車に幕、メルセデスAMG『CLA 45 S』最終モデルが登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る