飛ぶ、走る、ジャンプ…スマホで自在に操れる簡易ロボット

エンターテインメント 話題
Jumping Sumo
Jumping Sumo 全 12 枚 拡大写真

 Parrot社(フランス)は7月10日、東京都内にて、2014年8月に全世界同時期発売を予定している小型ロボット「Rolling Spider」と「Jumping Sumo」の製品説明会を開催した。

 どちらのロボットもスマートフォンやタブレット端末で操作できるのが特徴だ。操作用のアプリケーション「FreeFlight 3」は、iOSとAndroid、Windows 8.1、Windows Phone 8.1用に無料配布される。価格はRolling Spiderが12,800円で、Jumping Sumoが19,800円。

 Rolling Spiderは、4つのプロペラで最大20mの高度まで飛行できる、わずか55グラムの小型軽量ロボット。操縦はBluetoothで行なう。外観はクアッドコプターだが、製品に同梱される車輪を取り付けると地面や壁を走行可能になる。こちらの車輪は走行用としてだけでなく、障害物に本体が激突するのを防ぐバンパーの役割りも果たす。

 Rolling Spiderの本体には、高精度のセンサー「三軸ジャイロセンサー」や「圧力センサー」、「超音波センサー」、「垂直カメラ」などを搭載しており、スマートフォンやタブレットをタッチ/スワイプするだけで簡単に操縦できる。プロペラロボットを操作したことがない初心者でも、180度回転や宙返りなどの曲芸飛行を楽しめる。さらに機体の底面の垂直カメラを使うと、飛行中にスナップショットを撮影できるのもおもしろい(画像はMicro-USBコネクター経由でPCに転送)。ひとつのバッテリーでの連続動作時間は約8分だ。

 そしてもうひとつのロボット「Jumping Sumo」は、本体が巨大な車輪に挟まれ、最高7km/hで走行するロボット。最大の特徴は本体正面に搭載されたカメラから送られてくる映像を見ながら操作できるところ。まるで自分がドローンのなかに入って運転しているようなバーチャル感覚で操縦できる。

 こちらもRolling Spider同様に、小型なボディーからは想像できないほど運動性能が高く、端末の画面をタッチ/スワイプするだけで、直角に曲がったり180度ターン、360度回転をこなす。通信はWi-Fiを使用するため、約50m離れた場所からでも操縦可能。

 Jumping Sumoはネーミングからわかるとおり、最大80cmの高さまでジャンプが可能。ジャンプの命令を出すと、本体下部に格納されているスプリングが作動。ジャンプ後は車輪から着地するように設計されているため、ひっくり返る心配はない。

 さらにJumping Sumoの操作を事前にマクロ登録しておくと、自動で走行させられる。バッテリーの持続時間は約20分で、この時間内であれば一定の動作を続けさせられる。

 説明会で登壇したParrot社 バイス・プレジデント兼マネージング・ディレクターのクリス・ロバーツ氏は、「今回説明した2種類のロボットはタブレット世代向けのロボット」と語る。クリス氏は壇上で、Parrot社の創業者アンリ・セドゥ氏から2005年に「カメラ付きリモコンカー」の試作品を見せられ、そのとき「これをいつか飛ばせるようにする」と言われた過去を紹介した。

 同社は2005年に「AR.Drone」を発売してきたが、ついに今年、リモコンカーと同じ感覚で購入できる低価格の飛行/走行用のロボットが発売されたわけだ。今回の製品は「オモチャ」という位置づけなので、「Rolling Spider」と「Jumping Sumo」のバッテリーは統一規格。さらにLinux用のSDKも配布され、ユーザーがさまざまなカスタマイズを施す遊びも提供される。

「AR.Drone」のParrot、2種類の低価格ロボットを発表……スマホで操作

《佐藤隆博@RBB TODAY》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る