【新聞ウォッチ】「自動運転車」と「サッカー」“ダブル会見”でブランド向上狙うゴーン社長

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日産自動車 カルロス・ゴーン CEO
日産自動車 カルロス・ゴーン CEO 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年7月18日付

●マレーシア旅客機墜落、ウクライナ東部撃墜情報、295人乗り(読売・1面)

●景気判断上方修正、消費増税反動減「和らぐ」車・家電も回復兆し(読売・9面)

●ベネッセ、200億円分補償、情報流出、容疑の元SE逮捕(朝日・1面)

●「自動運転車」16年発売、日産渋滞の高速道や駐車時(朝日・8面)

●ロボット10兆円市場に、20年後予想「介護・福祉で活用」NEDO白書(毎日・5面)

●マツダ、次期「デミオ」の生産開始(産経・10面)

●生まれ変わる品川駅、北口広場設け通路拡張(東京・27面)

●富士通、半導体の生産撤退、台湾・米社に工場売却(日経・1面)

●中古車日本勢エンジン役、東南アで市場育成、ガリバー、タイに販売網(日経・9面)

●ランボルギーニ、3年ぶり新型車、2970万円(日経・11面)

●日産に「強豪」のアシスト、世界にブランド浸透、英サッカー マンCと契約(日経・13面)

ひとくちコメント

新車発表などは担当役員に任せることが多いが、ブランドや株価の向上につながりそうな「ここ一番」という重要案件については、やはりこの人物が表舞台に顔を見せないと絵にならないようだ。

この日、昼間は東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演を行い、夕方は横浜の日産自動車本社でパートナーシップを結んだイングランド・プレミアリーグのマンチェスターCなどを保有するシティー・フットボール・グループ (CFG)との共同記者会見に臨んだカルロス・ゴーン社長。

きょうの各紙をみると、特派員協会の講演内容については、朝日が「『自動運転車』16年発売、日産渋滞の高速道や駐車時」と経済面で大きく報じたほか、産経も「自動運転車まず高速道、日産、16年の導入表明」、東京も「日産、16年に自動運転車」などと取り上げた。

これまでも日産は2020年までに自動運転車を投入する方針を明らかにしていたが、具体的な発売計画まで踏み込んだのは、ゴーン社長の今回の講演が初めてだからだ。

一方のCFGとのグローバル・パートナーシップの契約の共同会見では、CFGのフェラン・ソリアーノCEOのほか、横浜F・マリノスの嘉悦朗社長とともに、先のW杯ブラジル大会で日本代表となった齋藤学選手も出席。「ピッチに出られず悔しかった」などと、W杯での感想と今後の抱負などを語っていた。

一般紙では日経が「日産に『強豪』のアシスト、世界にブランド浸透、英サッカー マンCと契約」と取り上げた程度。スポーツ紙やネット媒体などで紹介されたことでも、それなりにアピール効果はあったようだが、ゴーン社長の滞在日程の都合とはいえ、同じ日に東京と横浜で“ダブル会見”を行うのは担当記者も大忙しだったようだ。

《福田俊之》

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