カナダのトロント市街地コースにて第13~14戦の開催を迎えているインディカー・シリーズは、雨の影響により、現地19日に実施予定だった第13戦決勝を翌20日へと延期。第13戦と第14戦の決勝を同日ダブルヘッダーで行なうこととなった。
決勝スタートに向けての隊列走行中に赤旗が提示されて全車ストップ、その後、再度の隊列走行が行なわれたものの、今度はまさにスタート、戦闘開始という瞬間に予選2位のウィル・パワー(#12 Team Penske/シボレー)がスピンしてしまうなど、この日(現地19日)実施予定だった第13戦決勝は雨に翻弄され続けた。パワーのスピン後も隊列走行は継続されたが、結局はまた赤旗で全車停止。そんな混乱した状況が続いた末に、この日の決勝実施は見送られることなった。
そして発表されたのが、翌20日に決勝を2回実施するという超強行スケジュールである。第13戦決勝が20日に延期され、もともと20日に実施予定だった第14戦決勝との同日ダブルヘッダーとなったのだ。周回数は85周から65周へと短縮され、第13戦決勝はローリングスタート(2列)で10時30分(米東部時間)開始予定、第14戦はスタンディングスタートで16時15分開始予定となっている。
スターティンググリッドについては、第13戦はすでに行なわれた予選の結果に基づくものとなり、セバスチャン・ブルデー(#11 KVSH Racing/シボレー)がポール発進、佐藤琢磨(#14 A.J. Foyt Racing/ホンダ)は15位。一方、第14戦のグリッドに関しては、このレースウイークを迎える時点での獲得シリーズポイントに基づいての順位になる。よって、ポール発進はエリオ・カストロネベス(#3 Team Penske/シボレー)。ただし、カストロネベスにポールポジションのポイントは与えられない見込みだ。琢磨は22番グリッド前後からのスタートになるものと思われる(車番によるエントラント得点が基準になるなどするため、実際のシリーズ順位とは多少前後する可能性がある)。
ただでさえタイトな日程が特徴だった今季のインディカー・シリーズ(全18戦)だが、天候によって同日ダブルヘッダーまで強いられることとなってしまった。チャンピオン争いへの影響が注目されるところだが、両レースでの琢磨の追い上げ、上位フィニッシュにも期待をかけたい。