【宇宙博2014】H-2ロケット用LE-7Aエンジンの輝きとLE-7の痛ましい傷跡

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海底から回収されたLE-7エンジンのメイン噴射器など
海底から回収されたLE-7エンジンのメイン噴射器など 全 10 枚 拡大写真
「SPACE EXPO 宇宙博 2014 NASA・JAXAの挑戦」(千葉・幕張メッセ、7月19日~9月23日)では、日本のH系ロケット(Hydrogen、水素使用)に採用されたエンジンの“傷跡と雄姿”が対照的に展示されている。

打ち上げに失敗したH-2ロケット8号機のLE-7エンジンは、海から回収されたパーツ類が展示され、高温燃焼による変形や黒ずみなどのリアルな傷跡が見られる。

種子島宇宙センターから1999年11月15日に打ち上げられたH-2ロケット8号機は、第1段エンジンであるLE-7の異常停止により推力を失ったため、地上からの司令で爆破された。同イベントでは、小笠原諸島沖の水深3000mから回収されたエンジンの一部が展示されている。

また、痛ましい姿のLE-7とは対照的に、運用中ロケットに搭載されているLE-7Aエンジンが輝きを放ちながら展示されている。

LE-7Aエンジンは、LE-7を改良したモデルで、少ない推進薬で効率良く推力を発生できる二段燃焼サイクル方式(液体水素+液体酸素で燃焼、液体水素で再燃焼)を採用。現在、運用中のH-2Aロケット(三菱重工)の第1段に1台、H-2Bロケット(同)の第1段に2台が搭載されている。

《レスポンス編集部》

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