【マツダ デミオ プロトタイプ 試乗】国内外のライバルに負けないハンドリング…日下部保雄

試乗記 国産車
マツダ デミオ SKYACTIV-D 1.5 プロトタイプ
マツダ デミオ SKYACTIV-D 1.5 プロトタイプ 全 10 枚 拡大写真

一貫性のあるマツダデザインは『デミオ』でもキチンと受け継がれており、なかなかスタイリッシュで惹かれるものがある。インテリアも同様にユーザーに媚びない潔さがありつつプレミアム感があり、好感が持てる。

ドライビングポジションもコンパクトカー以上のものがある。手足が自然と伸びた位置に収まりスッキリする。後席の広さもコンパクトカーとしては妥当なところだ。

高価格帯の1.5リットルディーゼルターボは250Nmのトルクを発生し、マツダ独自のSKYACTIV-Dは伸びがあり、ディーゼルとしては異例に静かだ。アクセルの踏み始めも唐突な反応がなく、使いやすくパワフルなのがこのエンジン。一方ガソリンエンジンもディーゼルほどではないが低速トルクがあって実用性の高さでは引けをとらない。エンジンの伸び感も十分で音質も悪くない。

動力性能ではコンパクトプレミアムにふさわしいが、さらにマツダらしいのはハンドリングの質が高いことだ。ステアリングフィールに重みがありハンドルの応答性、グリップ感とも日本車のコンパクトカーとは異なったフィールを持ち、スポーティーで安心感が高い。街中での取り回しから、高速での安定性まで高いレベルにあり、日本車のライバルはもちろん、欧州の競合車に伍しても負けない力強さがある。

ファーストカーとしても十分に責務を果たしてくれると思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

日下部保雄|AJAJ会長/モータージャーナリスト 
大学在学中からモータースポーツに参戦し、卒業後は専門誌をはじめ雑誌等に新型車の試乗レポートやコラムを寄稿。新型車や自動車部品の評価、時事問題の提起などの分野で、TVのモーターランド2、自動車専門誌、一般紙、WEBにおいて活動。またその経験を活かした講演、研修などに携わる。ドラインビングインストラクターとして、安全運転のためのドライビングスクールを主宰するなどの実際面からの安全へのフィードバックも行っている。2006年よりAJAJ会長に就任。

《日下部保雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  3. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  4. タイヤブランドGTラジアルよりオールシーズンタイヤ「4シーズンズ」発売
  5. スバルとスカイラインにフィーチャー…第4回アリオ上尾 昭和平成オールドカー展示会
  6. マツダ、電動SUVをサプライズ公開、コンセプトモデル『創 ARATA』とは…北京モーターショー2023
  7. 日産、北京モーターショー2024で新エネルギー車のコンセプトカー4車種を公開
  8. ホンダ『イエ GTコンセプト』が初公開、4ドアクーぺEVで中国トレンドに真っ向勝負…北京モーターショー2024
  9. 中国製部品の急成長で2025年以降日本製の車載半導体は使われなくなる…名古屋大学 山本真義 教授[インタビュー]
  10. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
ランキングをもっと見る