【マレーシア航空17便 撃墜事件】真相求め2千人が行進…特別国会開催、包括的調査求める動議

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空17便撃墜を受けたデモ活動
マレーシア航空17便撃墜を受けたデモ活動 全 2 枚 拡大写真

マレーシア航空(MAS)MH17便(乗員乗客298人)が17日にウクライナ東部でミサイル攻撃によって撃墜されたとみられる事件で、22日には、クアラルンプール(KL)市内で真相解明と被害者への補償を求める2000人あまりの市民が行進した。

与党連合・国民戦線(BN)青年部などが呼び掛けたもので、参加社は「justice4mh17」(MH17便に正義を!)と書かれた黒のTシャツを着用。国連事務所、ロシア大使館、ウクライナ大使館を回ったが行進は平和裏に行なわれた。
ナジブ・ラザク首相は23日に特別国会を招集、「真相を追求し続ける」と述べ、事件に関する包括的調査を求める動議を提出した。

収容された282人の遺体は鉄道で州都ハルキウに運ばれ、23日中に軍用機で搭乗者が192人と最も多かったオランダに空輸される見通しだ。ヒシャムディン・フセイン国防相は、空軍輸送機を配備しマレーシア人搭乗者の遺体をハリラヤ(断食月明け大祭)までにマレーシアに輸送したいとの考えを示した。マレーシア人搭乗者は乗務員15人を含む44人。

リオウ・ティオンライ運輸相によると、現場を支配下に置く武装勢力によって回収されたブラックボックスはマレーシア側にいったん引き渡されたが、国際調査団の判断で英国航空事故調査局(AAIB)に解析を委任することが決まった。

様々な臆測が飛び交っている墜落の原因については、改めて米国の情報機関は親ロシア派武装勢力によって誤って撃墜されたとの見方を示した。これまでもロシア製のBUK地対空ミサイルを使用したとの見方が根強くあり、ロシアが親ロシア派に供与したものが使用されたとの意見が支配的だ。

伊藤 祐介

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
  5. ホットハッチの名車『205 GTi』の再来、『E-208 GTi』にSNS興奮!「ヤバいホイール」などデザインにも熱視線
  6. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  7. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  8. 「ジムニー顔」モチーフの新作ドリンクホルダーが登場、ネイティブ風オルテガ柄がカワイイ
  9. V8エンジン搭載のレクサスセダン『IS500』がクライマックス! 950万円の特別仕様を発売
  10. 日産 リーフ 新型、室内に用意された「Engawa 緑側」とは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る