事故誘発で危険運転適用…故意の幅寄せでバイク転倒させる

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今年4月、千葉県千葉市緑区内で発生した大型バイクの単独転倒事故について、千葉県警は24日、故意にバイクへの幅寄せを繰り返し、事故を誘発したとして、36歳の男を危険運転致死や道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。男は容疑を否認している。

千葉県警・交通捜査課によると、問題の事故は2014年4月28日の午前7時ごろ発生している。千葉市緑区大木戸町付近の市道(片側2車線の緩やかなカーブ)を走行していた大型バイクが車線変更を行った直後に単独転倒。運転していた大網白里市内に在住する45歳の男性が頭部強打などでまもなく死亡した。

警察には事故の直後から「黒っぽい色のクルマが執拗にバイクを追いかけていた」などの通報が相次ぎ、警察は「何者かが事故を誘発した可能性が高い」として捜査を開始。周辺の防犯カメラ映像の分析を進めたところ、約100km/hの高速度で死亡した男性のバイクを追いかけ、極端に幅寄せするような挙動を取っていたクルマの存在を確認。警察は車種を特定し、大網白里市内に在住する36歳の男を危険運転致死などの容疑で逮捕した。

逮捕された男の運転するクルマと、死亡した男性が運転していたバイクは実際に接触や衝突をしておらず、運転妨害が原因で発生したとみられる事故に危険運転を適用するのは極めて珍しい。

聴取に対して男は現場付近を走行していたことは認めたものの、走行妨害については全面的に否認しているという。警察は引き続き事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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