スカイマーク、エアバスとの「契約解除」報道を否定…交渉は継続、大手傘下入りなど要求

航空 企業動向
A380スカイマーク塗装(イメージ)
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29日、スカイマークは、「エアバスとA380契約解除で合意した」との一部報道に対して、同社の西久保愼一代表取締役社長のコメントを発表して報道を否定した。

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発表されたコメントでは、エアバスがスカイマークに対して、大手航空会社の傘下に入ることを契約変更の条件の一部として要求していることなどをあげ、交渉は継続中であることを明かした。

以下、プレスリリース原文

スカイマークをご利用の皆様、株主ならびにマスコミの皆様へ

4年前よりスカイマークはA380の導入に向けて準備をして参りました。しかしながら近年の円安や競争の激化により経営環境が厳しくなったため、当初の計画を変更せざるを得ない状況になって参りました。

今年4月からこのような状況を踏まえてエアバス社と話し合いをして参りましたが交渉は難航しております。それはスカイマークが大手航空会社の傘下に入ることを契約変更の条件の一部として要求しているためです。そしてそれを拒否してA380をキャンセルした場合には常識を逸脱した法外な違約金を提示してきました。

エアバス社としては、契約通りの機体数を納入し代金を回収することが第一の目的であることは理解できます。しかし当社の経営の主体性を揺るがすような要求は受け容れられるものではありません。

スカイマークは創業以来、旧態依然とした航空業界に価格競争を持ち込み、航空運賃の低価格化に貢献して参りました。それは大手航空会社に頼らず独立して存在するからこそ実現できたことであり、そこに企業としての価値があると自負しております。収益が悪化しているとは言え未だ無借金であり、またA330グリーンシートは非常に好評で搭乗率も上がってきております。他社の傘下に入ることなど考えられません。

A380の導入は当社にとって重要な事案です。交渉の途中ではありますがお客様や株主の皆様に現状を知っていただく必要があると思いましたので本文面にてお知らせする次第です。経営的に難しい局面ではありますが決して安全運航をおろそかにすることはございません。まだまだ困難な交渉が続くとは思いますが、我々はエアバス社と根気よく協議し解決策を見出していく所存でございます。

2014年7月29日
代表取締役社長
西久保愼一

《》

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