三井造船、北海道大学向け練習船「おしょろ丸」を引渡し

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三井造船、北海道大学向け練習船「おしょろ丸」を引渡し
三井造船、北海道大学向け練習船「おしょろ丸」を引渡し 全 1 枚 拡大写真

三井造船は、北海道大学向け練習船「おしょろ丸」を函館港で引き渡した。

5代目となる練習船は、1983年に同社玉野事業所で建造された旧おしょろ丸(4代目)の代替船として建造されたもの。

総トン数は1598トンで、全長が78.27メートル、全幅が13メートル、深さが5.8メートル。推進電動機は三相誘導電動機1000kWを2基備え、航海速力が約12.5ノット。最大搭載人員は99人。

練習船は、世界の水産・海洋分野で活躍する人材の育成を目指し、「海洋生態系の保全と食資源の確保、持続可能な資源管理」といった水産科学分野のニーズに対応するとともに、世界水準の教育研究を実践する教育プラットフォームとして期待されている。

船はトロール、延縄など、多彩な漁業実習に対応するための漁撈装置を搭載しているのに加え、船楼甲板よりも一段低いウェル甲板を設け、漁業実習の作業性を高めている。

推進装置に電気推進方式を採用することで、水中放射雑音を低減し、船内の静粛性を確保している。これにより高度な調査研究に必要な環境の向上を図った。

高度で多様な教育・研究に対応していくため、計量魚群探知機や、海底地形探査装置など、最新の水産資源・海洋計測機器並びに取り外し可能なコンテナ型研究室を装備する。高揚力舵とバウスラスタ-を装備し、調査観測及び漁業実習時の操縦性も高めた。船体動揺を低減する格納型フィンスタビライザーや減揺タンクを搭載し、実習の安全性や居住性の向上も図った。

北方への航海に備え、IC級耐氷構造に準拠した構造としている。

《レスポンス編集部》

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