日野梶川専務「グローバル戦略車の第一弾を2014年度内に発売する」

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日野自動車 梶川宏 取締役専務役員
日野自動車 梶川宏 取締役専務役員 全 4 枚 拡大写真

日野自動車の梶川宏取締役専務役員は7月29日に都内で開いた決算会見で、モジュール化構想に基づく『市場適格車』と名付けたグローバル戦略車を2014年度中に投入する計画を明らかにした。

日野の市場適格車は、少量多品種の商用車を最短のリードタイムで世界中の顧客に提供するために開発しているもので、製品の基本となるコアモジュールは国内で集中生産し、各地域や顧客のニーズに応じてカスタマイズする周辺部品は現地で生産、対応する仕組みになっている。

梶川専務は「モジュール化を活かした市場適格車の第一弾を2014年度内に発売することを決めた」とした上で、「現地調達率70%、リードタイムは従来の3分の1に短縮、おおむね約20%の原価低減の効果を織り込んだ車。私どもが今後グローバルに事業を拡大するにあたって、それぞれの地域で戦略車となることを期待している」と述べた。

市場適格車をグローバル展開していくための生産体制について「古河工場は12年からKD工場として稼働しているが、14年3月からはシャシー工場の着工を始めた。今後、キャブあるいは組み立てラインの整備をしていくが、本格稼働に向けて準備を進め、完成させていきたい。新田工場は14年7月からデフセンターが稼働開始した。従来、日野工場でやっていた大型デフをここに集約していく。同時に新田工場の中で造っている中小型のデフも工程を再編成し、将来的にはエンジン、ミッション、デフの一貫生産に向けて工程再編を進めていく」と説明。

また海外拠点に関して「インドネシアでは小型エンジンの機械加工を12年11月から始め、順次部品を拡大し、小型エンジンの中核拠点になってきた。今後はタイにおいても大中型エンジンの機械加工の中核拠点化に仕上げていくことを進めていく」と話した。

ただ市場適格車の第一弾を投入する地域や具体的な車種、数量については明らかにしなかった。

《小松哲也》

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