軸受け関連の特許牽制力ランキング、日本企業がトップ3を独占…パテントリザルト調べ

自動車 ビジネス 企業動向

パテントリザルトは、世界の軸受分野関連技術について国際調査報告に先行技術として引用された件数を企業ごとに集計し、「軸受け分野・国際特許審査における被引用件数ランキング」をまとめた。

今回の調査では、欧州特許庁が提供するデータベース「DOCDB」を使い、国際特許分類(IPC)として「F16C33」が付与されている出願を「軸受分野」と定義した。今年6月末までに世界各国で出願された11万9886件のうち、WIPOのサーチレポートに引用された9786件を対象に集計した。

調査結果により、世界の軸受関連の出願で、先行技術としての認知度が高い特許を、最も多く保有しているのは日本精工となった。

最も多く引用されている特許は、車輪支持用転がり軸受ユニット関する技術で、日本精工の出願自体は国際出願されていないが、NTNやジェイテクトなど、9件の国際出願に対するサーチレポートとして引用された。分野全体としては、NTNの国際調査で最も引用されており、ほかにもシェフラー、ジェイテクト、SKFなどに多く引用されている。

2位はNTNとなった。最も多く引用されている特許は「駆動車輪用軸受装置」と「複列転がり軸受」に関する技術で、ともに9件の国際審査で引用されている。これらは主に、自社の国際出願に対するサーチレポートとして引用されており、これらの技術は、NTN自身が海外で積極的に権利化を進めている技術であると予想される。分野全体としては、シェフラーの国際調査で最も引用されており、日本精工、SKFなどでも多く引用されている。

3位はジェイテクトで、最も多く引用されている特許は、「転がり軸受装置」に関する技術。企業別には、NTNの17件、日本精工の2件の合計19件が国際審査で引用されている。分野全体としては、NTNの国際調査で最も引用されている。

特許牽制力ランキングのトップ3が日本企業で占めており、日本企業による出願が積極的に行われている分野であることが明らかになった。

4位はスウェーデンのSKF、5位がドイツのシェフラーだった。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  3. これで公道走行可能だと? BMW『M2 トラック・パッケージ』がニュルに出現!
  4. 「衝撃の価格」中国メーカーの大型3列シートSUVが話題に!「むしろ経営が心配」の声も
  5. 「復活まじうれし!」「全色欲しい」新型スズキ『GSX-R1000』発表に、SNSは話題沸騰!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る