【インタビュー】「ウラカンはユーザーフレンドリーなスーパーカー」ランボルギーニ ヴィンケルマンCEO

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アウトモビリ・ランボルギーニ代表兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏
アウトモビリ・ランボルギーニ代表兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏 全 8 枚 拡大写真

日本でも発表されたランボルギーニ『ウラカン』。『ガヤルド』の後継モデルとして位置づけられたこのモデルの魅力は何か。来日したアウトモビリ・ランボルギーニ代表兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏に聞いた。

■ウラカンの魅力とは

----:ランボルギーニウラカンはジュネーブショー14でデビューし、この度日本でも発表されました。新たに登場したウラカンの最大の魅力は何でしょうか。

ヴィンケルマン:お客様の反応は全世界ほぼ共通で、日本のお客様からもとても高い評価を得ています。実際にかなりの予約注文をいただいているのです。

実は、現在注文していただいたお客様は、ウラカンのデザインを見ただけで購入を決められています。つまり、ウラカンの大きな訴求ポイントのひとつであるデザインのみで、多くの予約注文が入っているのです。

また、ウラカンの訴求ポイントの2つ目として、運転のしやすさと高性能があります。ウラカンは日常用途で乗ってもらえるのと同時に、サーキットで乗っても速いことをアピールしています。そこで、新たなお客様が興味を持ち、試乗してもらった時に、本当にその通りだということを感じてもらうことで、今後“第二波”の注文があると思っています。つまり、この2つの訴求ポイントがウラカンにとっての魅力であり、また、高い評価を得ているものなのです。

■ガヤルドとの違い

----:ウラカンはガヤルドの後継モデルとして位置づけられています。実際にガヤルドと比較し、大きく変わったところは?

ヴィンケルマン:確かにガヤルドは非常に良いクルマで、大成功を収めました。実際にランボルギーニ史上最も売れたクルマでした。

ウラカンには、将来のランボルギーニを予感させるような、さまざまな最新鋭の技術が搭載されています。この最新鋭の技術は、大きく2つの方向性を両立するために開発されました。ひとつは日常での使いやすさや、乗りやすさです。そしてもうひとつはサーキット走行で非常に速く、高いパフォーマンスを発揮するということなのです。

その結果、ウラカンはガヤルドよりも使用用途が広がることから、お客様もガヤルド以上に増えることになるでしょう。

----:今回、プレゼンテーションなどでも、使いやすさ、乗りやすさなど、“ユーザーフレンドリー”を強調されますが、その理由は何でしょう。これまでのランボルギーニユーザーからの要望が強いということがリサーチなどの結果でわかったのか。あるいは、現代の他のスポーツカーと比較した結果から、そういう方向性が望まれていると考えたのでしょうか。

ヴィンケルマン:その全てが理由です。こういうクルマを購入するユーザーは、スーパースポーツカーならではの特徴は全部備えていてほしいと思うと同時に、乗ってみて乗り心地が悪いとか、運転しにくいと、がっかりしてしまうのです。従って、それらを全て成立させたかったということが最初にありました。

もちろん、デザイン上は一目見てランボルギーニだとわかるデザインということは大前提としてありますので、幅が広く車高が低く、他にもさまざまな特徴を持たせています。そのうえで、パフォーマンスと、日常の使いやすさを両立させるという、非常に難しい挑戦で、開発当初から大変なことはわかっていました。

しかし、ランボルギーニに興味を持ってくれるユーザーが、これまで以上に増えており、そういったユーザーは、日常的にも乗りたいという要望があるので、それをなるべく叶えたいと思い、今回はユーザーフレンドリーを強調し、開発したのです。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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