日立、ETCS車上装置を受注…来夏から英ディーゼル機で運用開始

鉄道 企業動向
日立は日本企業として初めてETCS車上信号装置を受注。英国のクラス37ディーゼル機関車2両に搭載され、2015年夏から運用を開始する。写真は日立製車上装置を搭載して試験走行を行ったクラス97ディーゼル機関車。
日立は日本企業として初めてETCS車上信号装置を受注。英国のクラス37ディーゼル機関車2両に搭載され、2015年夏から運用を開始する。写真は日立製車上装置を搭載して試験走行を行ったクラス97ディーゼル機関車。 全 1 枚 拡大写真

日立製作所の英国鉄道システム事業会社「日立レールヨーロッパ社」はこのほど、欧州列車制御システム(ETCS)に準拠した車上信号装置を英国ネットワークレール社(NR)から受注した。日立製作所が8月6日、発表した。

日立は2013年12月、ETCS規格への適合を示すTSI認証を取得し、ETCSの車上信号装置を製品化した。同社によると、製品化にあたってはNRの協力を得て機関車を用いた実証走行試験を実施。約半年に渡る試験の結果、ETCSに準拠した他社製の地上信号システムとの互換性があることを確認した。

ETCSの車上信号装置を受注したのは日本企業で初めて。英国カンブリアン線のシュールズベリー~プスヘリ間215kmを走行するクラス37ディーゼル機関車2両に搭載され、2015年8月から運用を開始する。英国都市間高速鉄道向けの車両(866両)にも搭載される予定だ。

日立は「今回の受注を契機に、英国をはじめとする欧州の鉄道信号市場に本格的に参入していきます」としている。

《レスポンス編集部》

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