【BMW 4シリーズ グランクーペ 発表】3シリーズGT との違いはどこにある?

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BMW・4シリーズグランクーペ(手前)と3シリーズグランツーリスモ(奥)
BMW・4シリーズグランクーペ(手前)と3シリーズグランツーリスモ(奥) 全 16 枚 拡大写真

BMWが4シリーズに追加した『4シリーズグランクーペ』は、BMW初のミドルクラスセグメントにおける“革新的な”4ドアクーペだという。

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革新的とした理由について、ビー・エム・ダブリュー広報室 製品広報の星川聡さんは、「ユーザーの期待値が高いこのセグメントにおいて、デザイン、走り、機能性のすべてにおいて妥協なく高次元に実現しているからだ」と説明し、その中でも、「まずデザイン。そして、BMWならではのドライビングダイナミクス、つまり走りと、4ドアモデルの優れた機能性を持ち合わせていることが特徴的だ」とする。

そのデザインは、「BMWならではのショートオーバーハング、ロングエンジンフード、後方に配置されたキャビンというプロポーションを維持し、エレガントで美しいシルエットを実現。そのうえで、『4シリーズクーペ』に対し、わずかにルーフトップが高められ(プラス12mm)、ルーフエンドが伸ばされた(ルーフライン全体でプラス112mm)結果、さらに伸びやかでエレガントなシルエットを実現している」と話す。

ドライビングダイナミクスについて星川さんは、「4シリーズクーペと同じく卓越したドライビングダイナミクスを実現している」とし、その根拠として、クーペと同じホイールベース/トレッド比を維持しているからだとコメント。『3シリーズセダン』の比率が1.82に対し、4シリーズクーペ、グランクーペともに1.78と1.8を切る数値だ。星川さんは、「FR4ドアモデルで1.8を切る数値のクルマは非常に珍しく、約50:50の理想的な前後重量配分と相まって、非常に俊敏でダイレクトなハンドリングを実現したクルマだ」と述べる。

では、『3シリーズグランツーリスモ』とではどうか。上記の数値比較では3シリーズセダンよりも大きい1.87となる(他が2810mmに対し2920mmとホイールベースが長いため)。つまり、「きびきびとしたドライビングというよりも、安定した走行性に、後席の居住性やラゲッジスペースなどの実用性を高める方向がグランツーリスモで、よりエモーションなスタイリングと、ドライビングダイナミクスに重点を置いたクルマがグランクーペなのだ」とその相違点を語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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