インド自動車工業会は8月9日、インド国内の7月の新車販売の結果をまとめた。乗用車と商用車を合わせた総販売台数は、24万7200台。前年同月比は1.9%増と、2か月連続で前年実績を上回った。
24万7200台のうち、乗用車(SUVなどを含む)は19万9435台。前年同月比は6.5%増と、3か月連続で前年実績を上回る。一方、商用車は4万7765台にとどまり、前年同月比は13.6%減と、引き続き落ち込む。
メーカー別では、インド市場で3割を超えるトップシェアを握るスズキのインド子会社、マルチスズキが7月、インド国内で9万0093台を販売。前年同月比は19.9%増と、3か月連続で増加した。
車種別では、主力のAセグメントの『アルト』『ワゴンR』『エスティロ』『スイフト』『リッツ』(日本名:『スプラッシュ』)『A-スター』などが、合計で7万2782台を販売。前年同月比は15.5%増と、3か月連続のプラス。2012年2月に発売したスイフトの4ドアセダン、『ディザイア』は1万8634台を売り上げ、前年同月比は22.2%増と、3か月連続のプラス。
また、トヨタ自動車のインド車両生産・販売会社、トヨタ・キルロスカ・モーター(TKM)が発表した7月のインド新車販売台数は、1万3847台(輸出を含む)。前年同月比は4.3%減と、2か月連続で前年実績を下回った。
ホンダのインドにおける四輪車生産販売会社、ホンダカーズインディアリミテッドが公表した7月のインド新車販売台数は、1万6567台。前年同月比は40%増と、2桁の大幅増を維持する。モデルチェンジを受けたばかりの新型『シティ』が7705台と牽引役を果たす。新型コンパクトカーの『アメイズ』も、4507台と好調。
インドでは2014年5月、モディ新政権が発足。7月末で期限切れを迎えた物品税の減税を、2014年末まで延長するなど、同政権の経済政策が、消費者の新車購入意欲を回復させている。