【アジアクロスカントリーラリー14】6日目…三菱は総合8位に浮上、いよいよ最終目的地へ

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【アジアクロスカントリーラリー14】6日目…三菱は総合8位に浮上、いよいよ最終目的地へ
【アジアクロスカントリーラリー14】6日目…三菱は総合8位に浮上、いよいよ最終目的地へ 全 11 枚 拡大写真

アジアクロスカントリーラリー6日目。ラリーはカンボジア西部の街バタンバンから最終目的地である首都プノンペンに向かった。

この日はSSのスタート地点まで約20km、SSが約210km、SSゴールからホテルまで約200kmの計約430kmというこのラリーでもっとも長い距離を走るスケジュール。

今回のSSはフラットダートからジャングルに入るというコースとなっていた。三菱『アウトランダーPHEV』ドライバーの青木孝次選手は、各所からの情報と今までの経験から、今回のSSの過酷さを予想。当初は約10km進んだところでSSの走行を断念し、コースから外れることを予定していたが、路面状況が良好なことからSSをさらに進む決断をした。しかし約45kmほど走った状態で、その先の路面状況がかなり過酷であるという情報をつかみ、走行を断念。コースを外れ、チェックポイントに向かってタイムアウトを避けることにした。

その結果、SSでの順位は9位をキープすることに成功。総合順位は9位となった。

本日までの走行について、三菱自動車開発本部EV要素研究部所属で、今回のラリーではボディ足まわり関係を担当する牧田哲也氏は、「昨年と比べて車高をアップし、サスペンションの強化などを行っているにも関わらず、今日になってもボディ関係に不具合が出ていないのには驚いています。市販車に対して強化している部分もありますが、このようなラリーで活躍できるということは、それだけ耐久性がしっかりとしている証拠だと自負しています」

また同所属で高電圧担当の浦野徹氏は「高速で走行するとどうしてもバッテリーの電力が減ってきてしまいます。そこをどうやってジェネレーターで充電していくかが、今回のラリーでのポイントです。ジェネレーターの働きが勝負のポイントとなるでしょう。ジェネレーターでよい充電をする頻度を上げることが大切です。また、充電をしていくとバッテリーが熱を帯びるのですが、クーリングシステムについては市販車と同じで、このシステムが安定していることを確信しました。ジェネレーターに関してもハード面は市販車と同じでプログラムのみを変更し、ほぼ充電しながら走行を続けているようなセッティングとなっています」

明日は最終ステージ。プノンペン近郊でSSを行い、いよいよセレモニアルゴールを迎えることになる。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. マッスルカーにはやっぱりエンジン!新型『チャージャー』登場に「センス抜群!」「これなら日本でも」など反響
  4. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  5. 狭い道! 制限1.7m、昔からあったのが「42条2項道路」…東京都小金井市
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る