お盆のJR利用者数、3社は前年下回る…台風や大雨が影響

鉄道 企業動向
JR旅客6社はお盆の利用状況を発表。JR西日本は台風や豪雨の影響で山陰線、福知山線など在来線特急の利用者が大きく減少した。写真は福知山線・山陰線を走る特急『こうのとり』
JR旅客6社はお盆の利用状況を発表。JR西日本は台風や豪雨の影響で山陰線、福知山線など在来線特急の利用者が大きく減少した。写真は福知山線・山陰線を走る特急『こうのとり』 全 3 枚 拡大写真

JR旅客6社は8月18日、お盆期間(8月8~17日)の利用状況を発表した。JR北海道・東日本・九州は前年を上回ったものの、西日本を中心に被害をもたらした台風に伴う豪雨での運休や、旅行を控える動きなどが響き、東海・西日本・四国の3社は前年を下回った。

お盆期間前半の台風や後半の豪雨で、北近畿地方の路線を中心に運休や被害が発生したJR西日本は、山陰本線の特急利用者数が前年比33%減、福知山線が30%減となるなど大きな影響を受けた。新幹線の利用者数は前年と同じ185万6000人だった。

台風の影響により各線で運休が相次いだJR四国は、瀬戸大橋線が前年比13%減の27万4800人、主要3線区(予讃線・土讃線・高徳線)の合計が同じく13%減の13万7700人。特に影響を受けたのは土讃線で、特急『南風』『しまんと』の利用者は前年比33%減となった。

7月の大雨による被害で8月6日まで中央本線(中央西線)の一部区間が不通となっていたJR東海は、同線を走る特急『しなの』の利用者数が前年比39%減の5万6000人と大幅に減少。在来線特急全体でも24%減となった。東海道新幹線は『ひかり』が前年をやや下回ったほかは微増となり、全体では前年とほぼ同じ354万3000人だった。

前年を上回った各社は、JR東日本が新幹線と在来線特急・急行(主要17区間)合計で前年比1%増の475万1000人。特に増えたのは秋田新幹線で、前年比43%増の10万1000人となった。新型車両E7系が投入された長野新幹線は4%増となった。JR北海道は主要4線区合計で前年比3%増の34万3300人、JR九州は新幹線・長崎本線・日豊本線の合計が1%増の81万5000人だった。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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