欧州測位衛星ガリレオ、2015年以降はアリアン5ロケットで打ち上げ

宇宙 企業動向
開発中のガリレオ FOC衛星
開発中のガリレオ FOC衛星 全 2 枚 拡大写真

ESA 欧州宇宙機関とアリアンスペース社は8月21日、欧州測位衛星システム「Galileo(ガリレオ)」の衛星12機を2015年以降に3機のアリアン 5ESロケットで打ち上げる契約を結んだと発表した。

ガリレオは、30機の衛星で地球全体をカバーし位置情報を送信する欧州の全地球測位衛星システム。米GPS、ロシア・グロナス、中国・北斗(ベイドゥ)と並んで地球全体で位置情報が取得できる衛星システムで、欧州では最大規模の衛星網となる。

2011年から2012年にかけ、4機の実証衛星「ガリレオ IOV」が打ち上げられ、すでに位置情報の提供が始まっている。8月21日には「ガリレオ FOV(Full Operational Capability)」5-6号機が仏領ギアナ、ギアナ宇宙センターからソユーズロケットで打ち上げられる。

ガリレオ FOC衛星10機は、アリアンスペース社がこれまでに5 機のソユーズ (毎回、2 機のFOC 衛星を搭載) で打ち上げる契約を結んでいる。今回、大型のアリアン 5ESロケットにより衛星を毎回4機、3回に分けて打ち上げる予定となった。合計22機のガリレオFOC 衛星は高度23,522 km の円軌道に投入され、ガリレオIOV 実証衛星群に合流する。衛星は英サリー・サテライト・テクノロジー(SSTL)社の開発協力により、ドイツのOHBシステム社が製造を担当する。

アリアンスペース社と子会社スターセム社は、2005 年及び2008 年にも、ガリレオ測位システムの周波数割当てを確保するための衛星Giove-A 及びGiove-B を打上げた実績を持っている。

《秋山 文野》

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