ポルシェAGのLMP1チームは、世界耐久選手権(WEC)の後半戦に向けて、『919ハイブリッド』のテストをドレスデン近郊のユーロスピードウェイ ラウジッツにて、8月19日から21日に行った。
ワークスドライバーのティモ・ベルンハルト(独)、ブレンドン・ハートレー(ニュージーランド)、マーク・リーブ(独)の3人は、すでに7月、南フランスのポールリカールで919ハイブリッドのテストを行い、2167kmを走行。今回、ニール・ジャニ(スイス)とロマン・デュマ(仏)、マーク・ウェバー(豪)の残る3人が、3日間のテストで2031kmを走破した。テスト中、ユーロスピードウェイは天候にも恵まれ、最高気温20度、コースは終始ドライで時折強い風が吹く程度という絶好のコンディションだった。
チーム監督のアンドレア・ザイドルは、「マシンはすべての面において進歩できたので、今回のテストは成功したと言って良いと思う。特に新たに導入した空力パーツにより919ハイブリッドのダウンフォースは大幅に増加したことで、残りのWECシリーズで素晴らしいパフォーマンスを発揮するだろう」と述べている。
WECの後半戦はテキサス州オースティンで9月20日にスタートし、翌第5戦は富士スピードウェイにて「6 Hours of Fuji」として10月12日に決勝レースが行われる。