広島土砂災害、レーダー地球観測衛星『だいち2号』からの観測画像を公開

宇宙 科学
8月22日13時頃に「だいち2号」が観測した画像に、「だいち」が観測した三次元地形情報を重ねあわせて作成した鳥瞰図(※赤枠は発表画像に合わせて追加)
8月22日13時頃に「だいち2号」が観測した画像に、「だいち」が観測した三次元地形情報を重ねあわせて作成した鳥瞰図(※赤枠は発表画像に合わせて追加) 全 4 枚 拡大写真

JAXA宇宙航空研究開発機構は22日、陸域観測技術衛星『だいち2号(ALOS-2)』により、8月20 日未明の集中豪雨により発生した広島市の土砂災害発生地域の観測データを公開した。

JAXA 地球観測研究センター(EORC)が公開したのは、だいち2号に搭載されたLバンド合成開口レーダー「PALSAR-2」によって8月22日13時頃に観測した広島市安佐南区の観測画像と、2011年まで運用された「だいち(ALOS)」の観測データから作成された三次元地形情報を重ねあわせた画像。「だいち2号」は、8月20日未明の集中豪雨により発生した広島市の土砂災害の状況を継続的に観測しているという。

合わせて、8月19日18時から20日6時まで「しずく(GCOM-W)」が観測した西日本での積算降水量を示した画像も公開された。土砂災害が発生した広島市安佐南区では100mmを超える降雨があったことが、衛星からもわかる。

これまで観測したデータは、災害状況把握や復旧作業等に利用可能な情報として、内閣府(防災担当)や国土交通省等の防災機関に提供しているという。

陸域観測技術衛星「だいち2号(ALOS-2)」は、2014年5月24日に種子島宇宙センターから打ち上げられた、レーダーで地表を観測する衛星。高分解能モードでは、地表を3mの解像度で観測することができる。8月20日には、6月に観測した初期のデータのサンプルの配布が始まった。今後、は衛星データの初期校正検証作業を行い、11月ごろから一般ユーザー向けに品質を確認した標準プロダクトの提供が始まる予定だ。

《秋山 文野》

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