静止通信衛星「アジアサット 6」打ち上げ延期…スペース X 再使用ロケットの失敗で

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ファルコン 9 v1.1ロケット先端のフェアリングに収納されるアジアサット 6
ファルコン 9 v1.1ロケット先端のフェアリングに収納されるアジアサット 6 全 2 枚 拡大写真
2014年8月22日にスペース X社の再使用ロケット『F9R』打ち上げ試験失敗による爆発が起きたことから、スペース Xは『Falcon 9 v1.1』ロケットによる静止通信衛星『AsiaSat 6(アジアサット 6』の打ち上げを24時間延期した。

スペース Xがテキサス州の試験場で8月22日に再使用ロケット『F9R』が3基のエンジンによる垂直離着陸の試験を行っていたところ、上空で異常を検知してロケットの安全装置が飛行を強制終了させた。爆発は強制終了の措置の一環とみられる。

スペース Xは今週、Falcon 9 v1.1(ファルコン 9 v1.1)ロケットによる静止通信衛星アジアサット6の打ち上げを予定していた。ファルコン 9ロケットの「Merlin 1D(マーリン 1D)」エンジンはF9Rと共通のものを使用しており、スペース X社は「軌道への打ち上げにはリスクがないことを確認するため」として24時間の打ち上げ延期を決めた。新たな打ち上げ日時は、協定世界時2014年8月27日4時50分(日本時間8月27日12時50分)となっている。

アジアサット 6はアジア衛星テレコミュニケーションズ社の静止通信衛星。衛星製造はスペースシステムズ ロラール(SSL)が担当し、同社のSSL1300衛星バスをベースにしている。東経120度の静止軌道でアジア、オーストラリア、中央アジアと太平洋諸島に通信放送サービスを提供し、運用寿命は15年間の予定。スペース Xは8月中にアジアサット2機を打ち上げる予定で、8月5日には「アジアサット 8」が打ち上げに成功している。

《秋山 文野》

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